「お気に入りのピアスのめっきが剥がれてしまった…」
こんな風に、日々何気なく口にする「めっき」という言葉。
では、「めっきって実際どんなものなの?」と聞かれるとうまく答えられる人は少ないのではないでしょうか。
今回は、めっきという言葉の意味、代表的なめっき方法であるPVDコーティングについて解説します。
めっきって塗装と似たようなもんでしょ?
よくありがちな勘違いです。「ペンキなどを塗って、表面をコーティングする塗装とめっきは似たようなものだから、めっきもどうせ何かを塗るんでしょ。」こう思ってしまうのも仕方ないとは思いますが、実際のところは大きく違うのです。
そもそもめっきとは
めっきとは、金属や非金属といった個体物の表面に金属の膜を作る、様々な方法をひっくるめた言葉です。つまり、塗料を使って塗っていくというようなものではなく、金属を接着させる方法、それがめっきなのです。
めっきの語源
「メッキ」とカタカナで呼称することも多いですが、めっきは日本語なので「めっき」とするのが正式とされています。
めっきの起源ははるか昔にさかのぼります。例えば、奈良・東大寺の大仏にも、めっきの技術は使われていました。そして、その方法はアマルガム法という水銀を用いるものです。アマルガム法とは、水銀に金属を通し、溶かし、蒸発させる方法です。そのため、水銀に金をいれると溶けます。そこから「滅金」(めっきん)と呼ばれ、現在の「めっき」に至るとされています。
メッキの代表的な方法:PVDコーティング
PVDコーティングは、「水を沸かしたとき、ポットの内側に水滴が付着する」という現象を利用して金属を付着させるものです。具体的には、真空中で、メッキに使いたい金属を加熱し蒸発させ、その後、物の表面に高速で吹き付けることによって接着させるものです。そのため、真空蒸着法とも言われています。
PVDコーティングのメリット
そもそも、めっきには3つのメリットがあります。
1つは物をサビから守る防食性です。建築に用いる鉄骨などはサビを防ぐためにメッキが施されます。
2つ目は、機能性です。みなさんがお使いの電子機器の部品のほとんどはメッキ加工されています。
3つ目は、装飾性です。ピアスに用いられるのもこれが最大の理由です。
そして、PVDコーティングは特に、光沢に優れているので装飾性が高く、ピアスにも多く用いられているのです。
まとめ
今回は、メッキの基礎とPVDコーティングについてまとめました。「自分のピアスにPVDコーティングって書いてあるのは知ってたけど、それがめっきとは知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。友人に話してみると盛り上がるかもしれませんね。