ピアスが原因でできるシコリ…それって粉瘤かも?

「何気なくピアスを着けている耳たぶを触ってみたらシコリがあった」という経験はありませんか。

耳たぶは鏡で確認しづらい分、いつの間にかシコリやデキモノができていることも多々あります。

よく耳たぶにできるシコリの多くは「粉瘤」と呼ばれる良性腫瘍の場合が多いです。

そこで今回は粉瘤とは何なのか、できたらどうすればいいのかについてご紹介していきたいと思います。

粉瘤(ふんりゅう)とは?

粉瘤とは皮膚の下に袋ができ、垢がたまってできるシコリのことです。

良性腫瘍である粉瘤はアテロームやアテローマとも呼ばれており、様々な理由で身体の至る所にできてしまいます。

垢の塊が袋の中に溜まっている状態なので袋が破けて中身が出ると嫌な臭いを放ちます。

また困ったことに一度できると自然になくなることはなく、大きくなる一方なのでできたら早めに処置をすることをオススメします。

どうして粉瘤が起こるの?

ピアスをしている耳で粉瘤が起こる場合、毛漏斗(もうろうと)という毛根を形成している組織が繰り返し刺激されることで皮膚下に袋が形成されて粉瘤ができるそうです。

毛根を形成している組織にピアスが圧迫をかけていることがきっかけとなってこれらのことが起こると考えられています。

また、疲労や強いストレスがかかっている時にできるという方もいるようなので、規則正しい生活をし、ストレスを解消できる環境をととのえていきたいものですね。

粉瘤って痛いの?

基本的に粉瘤は痛みを伴いません。

しかしこの部分で炎症を起こしてしまうと痛みが発生します。

粉瘤は垢が溜まった袋なので、炎症性粉瘤になってしまうと、化膿が進み膿がたまった状態になっていきます。

この状態は「膿瘍(のうよう)」と呼ばれるもので、これになってしまうと痛みも激しくなってきます。

そのため粉瘤ができたら早い段階で適切な処置をするのが良いでしょう。

粉瘤の治療方法

耳たぶは汗が溜まりやすく、細菌も充満しやすいので、粉瘤ができたら大きくなる前に皮膚科へ行って治療しましょう。

「ピアスを着け続けたい」という方はなおさら、早めに手術を受けてください。

先ほどご紹介した通り、粉瘤が一度できたら自然には治らない他、炎症を起こしてしまうと大事になってしまいます。

粉瘤を皮膚科などで除去してもらう場合、その治療費は大体5000円~20000円です。

ただしこれは粉瘤の大きさや進行状態などで費用が変わってくるので、だいたいの目安としてくださいね。

いかがでしたでしょうか。

粉瘤は症状が悪化していない場合、痛みも伴わないので放置してしまう方が多いそうです。

しかし粉瘤を放置して炎症を起こしてしまうと、大事になる他、治療費も高くかかってしまうため、早めに治療を行うことをオススメします。