「金属アレルギーになっちゃったから金属アレルギーになりにくい素材のピアスを買わなきゃ…」 「ネットで検索したら金(ゴールド)は金属アレルギーになりにくいって書いてあったから金のピアスを買おう」 とお考えの方も多くいらっしゃることと思います。
確かにインターネットで挙がっている記事を見てみても「金は金属アレルギーになりにくい」という文章が見られます。
しかし金が金属アレルギーになりにくい素材であるのは本当なのでしょうか。
そこで今回は金が金属アレルギーになりにくい素材なのかどうかをお話していきたいと思います。
金は確かに金属アレルギーになりにくい素材
そもそも金属アレルギーは、金属が身体や汗に触れることでイオン化して体内に入っていくことで起こるアレルギー反応です。
金は身体や汗に触れてもイオン化しにくいので、金属アレルギーの反応を起こしづらいのです。
純金(24金)がアクセサリーに使われることはほとんどない
しかし金そのものは柔らかい金属なので、通常アクセサリーには銀や他の金属を混ぜて使用されます。
そのため金そのものは金属アレルギーを起こしにくい素材なのですが、混ざっている他の金属に身体が反応して金属アレルギーを起こしてしまう場合があるのです。
アクセサリーで使用されるのは18金や14金の金
そもそも18金や14金が何を表しているかご存知ですか。
これらの数字は金がどれくらい含まれているかの純度を表しているのです。
純金が24金なので、18金は18/24で75%もの金を含んでいることを表します。
そのため残りの25%は銀や銅といった金以外の金属が含まれているのです。
14金であれば、14/24で58.33%の金が含まれていることを表し、残りの約42%が銀や銅などが混ぜ合わされたものとなっています。
18金や14金は金属アレルギーを起こす可能性がある
純金(24金)の金であれば金属アレルギーは起こりにくいですが、18金や14金となると金属アレルギーを引き起こす可能性は高くなります。
ですのでインターネットで書かれている「金のピアスなら金属アレルギーになりにくい」という書き込みは、半分嘘のものだと思っておいてください。
「金属アレルギーだから金のピアスを買って着けよう」と思っても、金属アレルギーの反応が出てしまう場合があるので注意してくださいね。
いかがでしたでしょうか。
金のピアスでも金属アレルギーになる可能性は十分にあるんですね。
せっかく買った金のピアスなのに金属アレルギーが出て着けられないなんてことにならないようにしましょう。